2010年6月10日木曜日

リスニング・ソリューション: テキスト分析ソフトウエア・ベンダーの4タイプ

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《第23回》


Steve Rappaport The ARF Listening Playbook

リスニング・マーケティング:

Social Media時代の新しい消費者調査 の第17回目です。


今回は、第3章 リスニング・ソリューション Listening Solutionsの

第2節 テキスト分析ソフトウエア・ソリューション Text Analysis Software Solutions その1です。
 
 
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テキスト分析ソフトウエア・ソリューション



テキスト分析ソリューションの目的は、リスニング・プロジェクトのすべての側面を

手助けすることである。

例えば、会話の収集や、会話の構造化やマイニング、トピックやサブ・トピック、テーマ、

センチメント分析、キー・プレイヤーのトラッキング(例えば、人々やブランド、企業)、

分析やレポート、コラボレーションやブランドがインサイトに基づいて

活動することができるようにするワークフロー・ツールなどである。




リスニングに対する組織的ニーズや要求はさまざまであるので、

テキスト分析業界は、価値や製品、サービスを差別化すると同時に、

ニーズを満たすために常にイノベーションを行っている。



3-1.ベンダーの4つのタイプ


市場で利用可能なソリューションを検討した結果、

テキスト分析のベンダーを次の4つのグループに分類した。


1)エンタープライズ・ベンダー: 中規模から大企業をターゲットとする

2)セルフ・サービス・ベンダー:すべての規模の企業に対応する

3)専門ベンダー:1つか2つの領域に特化している

4)オープンソース・ベンダー:ソーシャル・メディア分析能力を

導入したい企業のためにツールを提供する


これらの企業の焦点が何であれ、彼らの目的は、

企業がその内部のリスニング能力を育成することを手助けすることである。




エンタープライズ・ベンダーは、通常、テキスト分析のプラットフォームを

提供する企業と考えられている。

それは、さまざまなビジネス・ニーズをサポートし、

その他のコンピュータ・ソフトウエア・システムや、

顧客が持っているCRMや営業・マーケティング・システムのような

データベースと密接に関連している。


例えば、Attensityというベンダーは、

「アクションを引き起こすためのテキストを活用する能力を通して、

組織が重要なビジネス要求を発信することを手助けしている」。


彼らの製品ポートフォリオは、

企業がリスニングを行ったり(Attensity Voice of the Customer, Attensity Market Voice)、

聞いたことに反応したり((Attensity Response Man agement, Attensity E-Service Suite)、

リサーチや発見をしたり(Attensity Research and Discovery)、

リスク・マネジメントやコンプライアンスを行ったり(Attensity Risk & Compliance)、

トレンドやパターン、関係性を発見したり(Intelligence Analysis)

することを手助けしている。


エンタープライズ・ベンダーは、伝統的にクライアントのIT環境のもとで

使用を許可され実行できるソフトウエアを提供している。


その多くは、今日、専門的に管理しホストとなる構築が容易なプラットフォームを

求めているクライアントへの代替サービスとして、ソフトウエアを検討し提供を行っている。


せルフ・サービス・ベンダーは、ツールの収集と、エンド・ユーザーがモニターを行い、

分析、報告を行えるようにする機能を提供している。


これらのベンダーは、ブラウザやインターネット接続によって

利用可能なサービスとしてソリューションを提供している。


Trenrrといったベンダーは、プログラマー・インターフェースを通して、

企業のデータ・ソースと、モニターを行うソーシャル・メディア・ソースとを

統合する方法を提供している。



リスニングの人気の拡大から、この分野では、その多くが投資家の支援を受けた

新規企業の参入が急激に増加している。


新規企業であるTechrigy社は、リアル・タイム・ソーシャル・メディア・モニタリングや、

センチメント分析、ディスカッション・クラスタリング、カスタマイズ・レポーティングなどの

提供を行っている。



専門ベンダーは、非常に特定の分野に焦点を当てている。

例えば、人々や企業の意見(Jodange)や、

ブランドやブランド特性についてのセンチメント(GeeYee)、

役員レベルの人のモニタリングや意思決定のための

センチメント・ダッシュボードの構築(General Sentiment)などである。



オープンソース・ベンダーは、テキスト分析を行うためのフレームワークや

コンポーネント、サービスの提供を行っている。


これらは、通常、ソフトウエア・ソリューションに属性の追加を行いたい

プログラマーによって行われる。


技術的な話なので、ここではこれ以上議論を行わないけれども、

主なツールとしては、以下のようなものがある。

GATE,

Yale/RapidMiner,

UIMA (unstructured information management architecture, a component framework) and

UCompare

 
 
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